フィットハイブリッドIMAバッテリー寿命は?交換を考える必要性は?
燃費の良さがウリのフィットハイブリッド、それを支えるのがバッテリーやモーターなどの電気系統。
購入を考える際、気になるのはそのバッテリーやモーターなどの寿命はどれくらいなのかというところだと思います。
特に劣化が気になるフィットハイブリッドのバッテリー寿命はどれくらいなのでしょうか?
どれくらいで交換が必要なのか?もし交換が必要なら、交換費用や交換時期はどれくらいなのか?
フィットハイブリッドのバッテリーについていろいろ検証してみたいと思います。
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Contents
◆フィットハイブリッドのIMAバッテリーとは
フィットハイブリッドに積まれているバッテリーは「IMAバッテリー」と呼ばれています。
IMAとは「Integrated Motor Assist System」(ホンダ・インテグレーテッド・モーター・アシスト・システム)の頭文字を取ったものです。
フィットハイブリッドだけでなく、ホンダのハイブリッド車に積まれるバッテリー全般のことをIMAバッテリーと呼びます。
◆フィットハイブリッドのバッテリーはどんな種類?
国内で販売されているハイブリッド車のバッテリーの種類には大きく2種類あります。
一つがニッケル水素です。身の周りで馴染みの深いもので例を挙げると、充電池の「eneloop」がこれに当たります。
トヨタプリウスが採用するバッテリー方式で、現行の40型でも一部に採用されています。
実績と信頼性が高いのが特徴になります。また、この後で説明する「リチウムイオン」に比べ、価格が安く、安全性が高いことも大きな特徴です。
そしてもう一つが、フィットハイブリッドに採用されている「リチウムイオン」です。
このリチウムイオンバッテリーはニッケル水素に対して高性能で、エネルギー密度2倍、出力は33パーセントアップ、体積は36パーセントダウン、重量は29パーセントダウンと言われます。
結果として、バッテリーの小型化による車両スペースの増加や、運動性能の向上、バッテリーの長寿命化などメリットが多いのです。
ホンダの提唱する「M・M思想(マンマキシマム/メカミニマム)」にはリチウムイオン方式の採用の流れは自然と言えます。
また、充電と放電に強いとされており、アクセルオンで放電、ブレーキで充電をするハイブリッド車で採用されても品質劣化が少ないといわれます。
◆フィットハイブリッドのバッテリーメーカー保証
メーカーのホームページには「メーカーの保証期間は、新車登録の日から5年間、ただしその期間内でも10万kmまで」保証の対象となっています。
この期間を過ぎても極端に性能低下する事例は少ないようで、当該ホームページにバッテリーの延命対策として
「(バッテリーの)メンテナンスの必要はありませんが、3か月に1度、30分程度走行することをお勧めします」
との記載がされています。
現在の日本車はその品質が高く、最近では10万キロ走行の車も珍しくはなくなってきましたが、メーカーの保証として10万キロを謳うということは、それ以上の品質、性能を有していると考えられます。
メーカーは駆動用バッテリーについては相当の自信を持っているということが言えるのではないでしょうか。
◆フィットハイブリッドバッテリーの寿命
フィットハイブリッドバッテリーの寿命について、ディーラーの説明では約20万kmということだそうです。
20万kmというとハイブリッドシステムや駆動用バッテリー以外の部分も損耗しており、一般的には車そのものの買い替えのタイミングといえるでしょう。
ただし、タクシーなどのように短期間で長距離を走るような使用状況下では30万km走行しても駆動用バッテリー無交換の事例もあるようです。
要は「使用状況による」といったところのようです。あまり神経質になる問題ではなさそうです。
◆フィットハイブリッド バッテリー交換方法
販売店での交換依頼は多いのか?
私はハイブリッド車の購入は初めてだったので、ディーラーのセールスに実際にバッテリー交換をしたケースを訊ねた記憶があります。
このときのセールスの回答は、経年劣化での交換の取り扱いは0件ということでした。
ただし、参考までにと説明されたのが、初期型のインサイトで追突事故をされての交換実績が1件あり、バッテリー(ニッケル水素)についての交換(修理)費用としては15万円前後ということでした。
万一交換する場合
万一、フィットハイブリッドのバッテリー交換をする場合はどうなるのか。
「価格.com」や「知恵袋」では36万円から38万円の費用が必要だと記載されている方も見受けられます。
ディーラーやメーカーの回答ではないので、参考でしかないのですが、実際にこれだけの費用が掛かると仮定した場合、
・1.5リットル HIBRID L hondasensing 207万円
・1.5リットル XL hondasensing (ガソリン車) 185万円
この2種類の価格差が22万円であるので、今までのハイブリッド車としてのガソリン代の差額を考慮しなかった場合には、22万円以上の交換費用は、結構な金額であるといえます。
駆動用バッテリーの「材料」となるレアメタルについては、今後、新興国等の使用増により価格が増加するという見方がある一方で、日本の近海でも新たな採掘場が発見されるなど価格がどう変化していくのかというのは予見しづらいところです。
ただ、労務単価の上昇、技術の複雑化等を考えると、短期的には交換費用は増加傾向に向かっていくことが考えられます。
◆まとめ フィットハイブリッドのIMAバッテリー交換の必要性
以上のことから、ハイブリッドシステム及び駆動用バッテリーの交換を考慮することは全く必要ありません。
経年劣化等で燃費が低下することはある程度考えられますが、費用対効果の点から、交換は「論外」といえます。
また、カタログ値ではありますが、そこに記載されている走行燃費使用比率(JC08モード)は37.2km/lとなっており、驚くべき低燃費を達成しています。
駆動用バッテリーの品質低下で、仮に6割程度の燃費水準となったとしても22.3 km/l以上の燃費を達成する計算となり、交換せずに買い替えまで乗る選択肢が一番経済的と言えそうです。
ハイブリッド車が世に出て、複数メーカーで製造されるようになってから20年近くになります。
それだけの時間の中で「販売店での交換依頼は多いのか?」で示したように交換の実績がないというのは、ハイブリッドシステムが駆動用バッテリーを含め高い完成度を達成しているといえます。
またそれと同時に、高い完成度ゆえ、駆動用バッテリーの寿命=車の寿命と言えるのかもしれません。
フィットハイブリッドの購入に際し、バッテリーの寿命を気にされている方は、参考にしてみてください。
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フィットハイブリッドは、低燃費のコンパクトカーNo1ハイブリッド車といっても良いでしょう。
1.5Li-VTECエンジンとi-DCD+7速デュアルクラッチトランスミッションの採用でJC08モードで36.4 km/L(FF)という低燃費を記録!
走行性能をスポイルせずに低燃費を実現、さらにこのクラスではもっとも広いラゲッジスペースを確保した日本を代表するエコでホットなコンパクトカー。
安全運転支援システム「ホンダセンシング」の採用により、ライバルモデルの中でも安全装備と運転支援機能が最も充実しているのがフィットハイブリッドなのです。
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